2012年11月1日木曜日

Flame、誕生20年を記念して「Flame 20th Anniversary Edition」がリリース。ところで、20年前のCG界はどんなところだったのでしょうか、ちょっとVFXの歴史を振り返ってみましょう。

http://www.awn.com/files/imagepicker/5086/Autodesk%20Flame.jpg


1992年当時、CGとプログラミングは分かちがたいものでした、
Flameのエラいところは、そこを分離したこと。

つまり、
アーティストがプログラムを意識しなくても
作品が作れるようにしたことです。

Flameは世界で初めてトラッカーを導入した合成ソフトです。
平面のレイヤーを3D空間に配置できる機能も当初から付いていました。

この当時としては超革新的な機能たちは、SGIのワークステーションで動いたのです。
さて、この時代のワークステーション、スペックはいかほどだったのでしょうか?

以下は、1993年のFlame推奨動作環境です。
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ハードウェア:Silicon Graphics 420VGX

http://adachi-lab.mis.se.shibaura-it.ac.jp/vp/photo/spice_graph.jpg

メモリー:64 MB
ハードディスク:SCSI-2
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Silicon Gaphics 420VGXってのは
R3000というCPUをデュアルで搭載。
R3000のクロック数は、なんと40MHz!!!!

ところで、
1993年にリリースされた映画に、「スーパーマリオ 魔界帝国の女神」があります。
覚えていますか?映画版スーパーマリオです。

この作品は、初めてFlameによって作られた映画として記憶されるべきでしょう。

さて、2013年。
Flame 20th Anniversary Editionの動作環境は、
HP Z820。
http://www.hp.com/united-states/campaigns/workstations/images/img_hero-z820.png

これ、CPUがXeon E5-2687Wです。
クロック数は3.1GHz。
当然マルチコアで、8コア。

メモリーもドカンと512GB

20年前と今、
CPUの周波数で80倍、
メモリーはなんと、10000倍!!!

このように、ワークステーションの性能は、思いっきり上がりました。

思い出してみてください。
映画版スーパーマリオのVFXは、スマートフォンより非力な環境で作られていたんですよ。

最後に、
Flameの開発者Gary Tregaskisは、
その功績で1998年にオスカーを受賞しています。
こちらも、おめでとう!!!

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